2025 MBSR Curriculum &Teaching Guide Jon Kabat-Zinn 

2025年版MBSR Curriculum & Teaching Guideが米国時間で昨日公開されました。日本にいる私たちにも9月11日にGMCに所属しているJMCより連絡があり、説明会がありました。
目次

2025年度版 カリキュラム&ティーチングガイド

 日本時間の9月11日(木)の21時からMBSRの新バージョンとして2025年度版カリキュラム&ティーチングガイドについての説明会がオンラインで行われました。GMC(グローバルマインドフルネス・コラボラティブ)のメンバーの日本のJMC(ジャパンマインドフルネス・コラボラティブ)の先生方が私たちも参加できるよう準備してくださいました。

 この説明会には、世界中のMBSR 講師が参加することができます。連絡のメールには、1800人余りがこの説明会に登録して参加するが、ZOOMには1000人しか入室できないので早めに入室する方がよいとのことだったので、私は、朝の9時に間違えて入ったり、ドキドキしながら始まる時間を待ちました。

 ピッタリ、21時から始まった説明会には、Jon Kabat-Zinnさんを中心として、アメリカのラマポ大学での研修時にお世話になったJon Aaron さん、Florence Merlo-Meyerさん、TAIでおせわになった Lynn Koerbelさん、ブラウン大学マインドフルネスセンター所長のEric Loucksさん 、そしてJMCの先生方のお顔が最初映りました。
 そして、なんとギャラリーは40枚もあり、世界中のMBSR講師が参加していました。

Jon Kabat-Zinnさんの言葉

 Jonさんは、9.11や名前こそ出されなかったですが、Charlie Kirkさんの悲劇などに思いをはせながら、マインドフルネスを実践する私たち一人一人に、「自分たちは、難民(時に安全を保障する場所が必要な人の意味でしょうか?)であり、身体を構成する一つひとつの細胞であることを自覚し、お互いに繋がりをながら、世界に自分を表現してほしい、そして、世界の平安を築いていってほしい。」という静かでありながらも、確固とした意図を感じさせる言葉で始められました。

 そして、人生そのものが瞑想の実践であり、自分も参加者も持っている「仏性」というものに目覚め、「私」や「私の」から少しずつ解き放たれることの大切さを伝えられました。

 新しいバージョンを作成するにあたり、思いを込められたのは、MBSRの実践において個人から世界中のすべての人々の健やかさをはぐくむ実践となるように、そして、世界中のMBSR講師に、異なる文化の中での挑戦をし続けていってほしいということ、言葉の違いは、「ダルマ」の中で理解してくださいとの願いを伝えられました。

 仏教でいう「ダルマ」は、人間の本質にかかわることであり、人類共通であるという意味です。そして、「私の」、「私が」ではない非二元的なMBSRを目指してほしいと述べられました。

Mindfulness is awareness!

 MBSRのフレームワークはシンプルであり、余白はあなた方が埋めてほしい。

 ”Mindfulness is awareness!”

 マインドフルネスは気づきであり、その要素の一部は、「リメンバー=覚えていること、思い出すこと」でもあること。

 MBSRの中で、どんなことを感じてもOKであること。それはあなた自身が感じることだ。

 そして、マインドフルネスというのはテクニックなのか、それとも生き方なのか?

 私にとってインスパイアされる言葉が続きます。

挑戦は身体に基づいている

 Lynnさんが、カリキュラムの中のヨガの姿勢について話をしていると、Jonさんが呼応しておっしゃるのには、「バランスと柔軟性」がとても大切であること。

 Jonさんは現在81歳で、ご自身が今もヨガをしており、「自分の老化を観察していること、そして生涯にわたるカリキュラムを作りたい。」とおっしゃっていました。

 私は、あくなきJonさんの好奇心と科学者としてご自身の肉体の老化を観察しておられるお姿に一種のすさまじさを感じました。

 そして、挑戦は身体に基づいているともおっしゃっていました。

 私は、ふとブラウン大の研修の中でいただいた資料を思い出し、引っ張り出しました。

 Jonさんはかつて「MIndful Yoga」という投稿の中で、1970年代の終わりのころ、ラリー・ローゼンバーグさんと「瞑想をする人はヨガのクラスを取らないし、ほとんどのヨガの実践者は瞑想のクラスに来ないが、私たちは両方のクラスを取った方がよいだろうという考えを持っていた。」と語っておられます。

 そして、「マインドフルネス瞑想とハタヨーガの切れ目のない統合を通して、MBSRは私たちすべてが持っている癒しの内在的可能性を活用することができるだろう。そうすることによって私たちは具体化した智慧とセルフコンパッションを養うことができるようになり、私たちの人生に何が起こっても混乱することなく、はっきりと心を開いて対応することできるだろう。」と述べておられました。(Holistic health Magazine & Resource Directory, Share Guide “Mindful Yoga by Jon Kabat-Zinn, Meditation Teacher and Author)
 50年以上も、”Mindful Yoga is a lifetime engagement -not to get somewhere else, but to be where and as we actually are in this very moment, with this very breath, where the experience is pleasant, unpleasant, or neutral.”を実践し続けてこられたのだなあ…。と思うとただただすごい!と感じるばかりです。

 私たちの身体は、私たちが頭で思考することとは別の次元で、私たちが深くつながればつながるほど身体からの英知、祝福、恩恵そして、自分を大切にする心=セルフコンパッションを与えてくれます。

 以前、私は、マインドフルヨーガをしていて、「なんで私の身体はこんなに硬いんだろう?」と思っていましたが、ていねいに呼吸ができる範囲で、その硬さや痛さを感じていると、「こんなにも何十年もの間、緊張しつづけて、がんばって体は私を支えてきてくれたんだなあ。」と感じることがありました。

 その「気づき」とそれに次ぐ「癒し」があったからこそ、次の人生の挑戦ができたような気がしています。

 新しいカリキュラムの発表と同時にもう次の挑戦に向かい始めているJonさん、世界中のMBSR講師とともにお会いできたこと、新たな力をいただいたことに心から感謝です。

 追伸:お話を必死で聞きながら走り書きをしたものをもとに書きましたので、もし聞き間違え等があればお許しください。

 

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