ある秋の日

秋の散歩時に流れる川を眺めていると冬の渡り鳥の鴨が泳いでいた。
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色づく秋をマインドフルに感じる

 日本の秋は、特に昔から「無常」を私たちに感じさせるように思います。

 先日、友人と箱根に行った時の仙石原高原の黄金色のススキは息をのむほど美しかったですし、私の住んでいる身近な地域にも驚くほど美しい秋景色が広がります。
 参禅会に行っているお寺のイチョウの葉、山の紅葉は、「…紅葉の錦神のまにまに」という歌を思い起こさせてくれます。

 そんな景色を見た時に、すぐに写真を撮りたい衝動がはしるのですが、最近は、年齢のせいか、もしかしたらこのような瞬間はこれで人生最後の経験かもしれないと思うので、意識して、STOPしてみます。

 ひと呼吸して、その場にいる自分自身を感じてみます。「体はどんな風に感じているかしら?」少し冷たい空気が鼻から入り、身体全体に広がり、体中に秋を運んでくれるように感じます。秋の朝の柔らかい日差しが、顔を照らし、体中に入ってくるようです。足は、しっかりと高原の大地に支えられています。光がの中で、私自身が自然の一部になり、私の周りの自然とつながっているのが感じられます。

「ああ、気持ちがいい!幸せ!」

 そして、最後には、このように私を包み込んでくれる自然と、この自然を大切に守ってくれている人たちに感謝の気持ちがわいてきます。

今年も渡ってきた鴨

 また、家の近くの川辺を散歩している時に、冬の渡り鳥の鴨が今年もやってきているのに気が付きました。
 鴨たちは、ユーラシア大陸の北部の緯度の高い地域で夏に繁殖し、冬の寒さを避けるために毎年ここに渡ってきます。

 「今年も来たのね。」と思い、しばらく眺めていました。すると川の真ん中あたりで、2つの鴨のグループがぶつかるような角度で、かなりのスピードで寄ってきていました。私は、「どうなるのかしら?ぶつかるのかしら?鴨は喧嘩するのだろうか?」と興味津々で、観察していました。

 すると、衝突する直前でそれぞれ迂回したり、微妙なぶつからない角度で相手のグループの中に入っていったり、数匹は、スッーと離脱したりしました。その動きはすべて水のように静かで流れるようでした。

 しばらくすると、ほとんどの鴨は一つにまじりあい、川の中州に向かい泳ぎだしました。そして、中州に上がると、安心したかのように羽繕いをし始めました。

 するとこれを見た離脱した鴨がすごい速さで、この中州に近づいて同じように中州に上陸しました。

 私は、あまりに見事に衝突を回避したので、驚きました。

 私は、多分羽をバタつかせたり、大きな鳴き声を出して相手を威嚇し、衝突が始まり、どちらかが相手を追い払うと予測していたからです。

自然の智慧

 家に帰ってからこの見事な衝突の回避について、chatGPTに尋ねてみました。

 すると、鴨が衝突を回避できる理由は、

1.広い視野(両目が頭の側面に当たるため)
2.水面での微妙な波の変化を感じる(水流や振動、波の速さや方向など)
3.群れの基本ルールを身に着けている(鳥の群れの群泳モデルに見られる自然な動きで、分離、整列、結合を行い暗黙の距離感覚で衝突を避けている可能性がある)
4.予測的な運動制御(相手が次にどちらに曲がりそうか、速度が変わるかを瞬間的に予測して進路を調整する)
5.社会性の高さ(鴨は比較的おとなしい性質で衝突=不必要なストレスになることを理解しているため、自然と「譲り合い」をする)

といった自然の叡智が集まった行動だそうです。

 それらは、群知能「Swarm Intelligence」とも言われ、様々な分野に応用され、人工知能やロボット工学における複雑な課題に取り組むための可能性を秘めているとのことです〈「chatGPTの回答は必ずしも正しいとは限りません。」とのことですが…。〉

 これを読みながら、「これって、私たちがマインドフルネスの練習していて、ある日、フッと気が付く私たちの人生の果実と同じじゃない。

 そう!鴨は、厳しい自然の中で、マインドフルに瞬間瞬間を生存を意図して生き抜いて「生存の最適解」を見つけたんだ…。

 鴨は、もしかしたら、私たち人間のお師匠様かもしれない…。」

そんな風に感じた秋の日でした。

 みなさんも、秋の一日、マインドフルに自分の周りの自然を眺めてみませんか?

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