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ストレスへの対応を探索するセルフケアプログラム
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)は、米国のジョン・カバットジン博士らによって開発されたマインドフルネス瞑想を中心とした約2か月半をかけて行う体験型のセルフケアプログラムです。 1979年にマサチューセッツ大学医学部ストレスクリニックにて開始され、現在では、30か国以上に広がり、700以上の医療機関に導入されています。参加者数はマサチューセッツ大学だけで24000人以上にもなり、現在も全世界に広がっています。
通常は8週間プログラムと紹介されていますが、実際は、オリエンテーションと終日プログラムを含む全10週間となります。
私たちの日々の生活における様々なストレスに対して、マインドフルネス瞑想や様々なプラクティス、参加者同士のシェアリングを中心にストレスへの対処法を探索していく興味深いプログラムです。マインドフルネス瞑想とは、仏教の瞑想を基礎としていますが、宗教やその文化的な背景はひとまず置いて開発されたものです。
グーグル(サーチ・インサイド・ユアセルフ)やアップル等の企業もMBSRを自社の研修に取り入れて、それをもとに独自のプログラムを開発しています。日本でもメルカリやYahoo!等でも取り入れられているそうです。
現在は、MBSR発祥の地であるマサチューセッツ大学からブラウン大学へMBSR教育や講師養成・認定課程は移っています。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の効果
- 身体の健康と増進、自己免疫力・自己治癒力の向上
- 幸福感やレジリエンスを増加
- 新たな視点の獲得
- 集中力アップ
- 自己コントロール力の向上
- 痛みの緩和
- ネガティブな習慣や考え方の改善
- 不安・抑うつ気分の低減
- 職場のメンタルヘルスの改善
等が全世界の脳科学や神経科学、エビデンスのある論文で報告されています。
また、私自身がファシリテーターを務めたMBSRでは、10セッションすべて参加した方々からとても肯定的・具体的な意見が寄せられています。
例えば、 - 学んだことはとても大切にしていて、心が折れそうな日があっても、人と話をすることや、笑うこと、今をとても大切にしています。感謝しています。
- 自分がストレス状態になったときにどうすればいいのか分かっているというのが気持ちの拠り所になっています。
- 時間を見つけて実践します。
- 人生の彩度が上がった気がします!
など等です。参加していただいたみなさん、どうもありがとうございました。お元気ですか?