2026年 Bob Sthalさんのリトリート

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2026年のBob Sthalさんのリトリート

 Bob Stahlさんは、70代を迎えられてもなお、世界中で精力的にリトリートをリードされている瞑想指導者です。

 ミャンマーの森林派(Forest Tradition)、特にテーラワーダ(上座部)仏教の寺院で8年以上を修行を積まれ、日本の寺院でも修行された方です。

 その後、ジョン・カバット・ジンさんと出会い、この深い修行体験をベースにMBSRの普及にも尽力され、現在はブラウン大学マインドフルネスセンターのシニアティチャーとしても活躍されています。

 6年前から日本でもオンラインでボブさんのリトリートが始まりました。

 今年は、3月下旬にサンドイッチ型のスケジュールで、前半3日、5日間の日常生活、その後、週末2日間と続きます。

 前半のリトリートの中での気づきを切れ目なく維持しながら5日間の日常生活を送ります。

 「大丈夫かな?」と少し不安がよぎります。

 朝、6時から夕方の6時まで、静坐瞑想、インストラクション、歩く瞑想、昼食、トークセッション、その後、静坐瞑想や歩く瞑想が続きます。

意図すること

 1日目、「今日からリトリートの沈黙の中に入る」と意図すると、私の心身はその意図に従い働き出すのが分かります。

 朝早く起き、顔を洗い歯を磨き、パソコンの電源を入れ、リンクをクリックします。するとボブさん、日本の先生方、そして参加者の顔が目に入ります。

 ボブさんの居るカリフォルニアは、気温が30度以上ということで、自然を守るロゴのTシャツで登場し、やさしい目を画面の私たち一人一人にに注いでくれているのが感じられます。

 インストラクション後の最初の歩く瞑想は、私は近くの公園と神社へ行きました。

 歩き出す足の裏や身体の感覚、見渡せば、咲き始めた桜の美しさや、駆け回る子どもたちのエネルギー、鳥の声、空気の冷たさ、神社の静謐さの中で祈ったり、ストレッチをした時の体の感覚など、心身の感覚が開かれていくのが分かります。

 昨日と変わらない同じ場所ですが、ただ「マインドフルに過ごそうと意図する」とこんなにも日常が生き生きと感じられるとは新鮮な驚きでした。

注意を向けること

 トークセッションでは、スリランカのバンテ・グナラダナさんというスリランカ出身の僧の詩が紹介されます。
 彼の詩は、世界中でマインドフルネスのバイブルとして愛読されているそうです。

 「マインドフルネスは、あなたに『時間』を与えてくれます。
 『時間』はあなたに『選択』を与えてくれます。
 そして、スキルをもってなされる『選択』は、
 あなたを「自由」へと導いてくれるのです。」

 私たちが、瞑想で自分の身体感覚を観察していると、すぐに「あっ、いいな。好きやな」とか、「嫌だな。嫌い。」とか「なんとも感じない。」と無意識に0・1秒の間に感じているとのことです。

 それを判断しないという態度で、ただ注意を向けて観察してみます。

 すると、例えば「嫌だな。」と感じたら、次に瞬時に「怒ったり、ますます不機嫌になったり、人に当たったりする自分のいつものパターンまで観察できるかもしれません。 

 その自動的に反応している自分を観察することができたら、観察している自分と反応の間にスペースができます。

 その結果「じゃあ、次にどうしようか」と選択する時間がほんの少しかもしれませんができます。

 そして選択には、無限の可能性があります。

 自分の今までの反応のパターンとは異なる、もっと別の賢明な選択ができれば、どうでしょう?

 私たちの人生は、それらの選択の連続で成り立っていると言われています。

瞑想の5つの障害

 何かする時に意識を向けるという生活にシフトすると、身体だけではなく、脳もすごくエネルギーを使うように感じます。
 私は1日目には、午後6時にリトリートが終わると食事の準備もすることができず、2時間ぐらいぐたっーとソファで寝てしまいました。

 2日目が終わった後には、猛烈に甘いものが食べたくなりました。「脳がすごいエネルギーを使っているわ~!」と感じました。
 最初は小袋のビスケットの中から一枚ずつ出して、一枚一枚味わっていたのですが、「もっと欲しい、もっと欲しい!」と感じ、気が付くと3袋も食べてしまいました。

 ああ、これが「貪欲」…。

 いかに自分がマインドフルではないかに気づきました…。

 このように、日常生活でしっかりと意識を向けていることや瞑想の妨げになるもの、「瞑想の5つの障害」、仏教用語では「五蓋」(ごがい=瞑想を妨げる5つのふた)というそうです。

 英語で聞くと、日本語の難しい漢字よりもよく内容が理解できます。

  • 心が常に何かを欲している=貪欲(とんよく)
  • 嫌がる、回避する、不満に思う=瞋恚(しんに)
  • 散漫、落ち着きのなさ=掉挙悪作(じょうこおさ)
  • 眠気・倦怠感=惛沈睡眠(こんじんずいめん)
  • 疑い、迷い、この練習に意味があるの?自分に向いてない?=疑(ぎ)

 Bobさんの説明では、これはとてもノーマルなことであることであり、誰にでも起こること、時にはいくつもが重なることがあること、けれどももし私たちがそれらを知っていれば予測可能なことであることとして、私たちにユーモアを交えて教えてくれました。

 そして、最後に5つの障害に対しては、マインドフルネスそのもの大切であること、自分の中に注意を向けて、何が起きているのかを明らかにしていくことが大切だということを話されました。

 一瞬分かったように感じますが、日常の中で、起きている間中実践していくのはとてもエネルギーのいることですね…。

 明日は3日目…。まだまだ続く…。

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