7つの態度 その② とらわれないこと ~Letting go~

Letting go 手放すこと とらわれないこと
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ああ、熱中症に…

 畑のキュウリもお盆のころになると栽培が終わります。「今日はキュウリの全撤去するぞ!」と心に決めて、完全装備で畑に出かけました。

 本当にみずみずしかったキュウリたち、ありがとうと思いながら、支えに使っていた杭や竹、ネットを片付けだしました。

 太陽を背にじりじりと焼かれるような暑さです。「喉、乾いたなあ、少し休憩しようか。」と感じながらも、「ひと段落終えるまでしないと、一休みすると体がしんどくて動かなくなるかも…。」などと思いながら、「もうちょっと、もうちょっと。」と作業をしていました。

 やっとひと段落終わり、日陰で水分を取っていると、汗が滝のように流れて止まらず、頭がクラクラして頭痛を感じます。また、少し胃のあたりもムカムカしてきました。まあ、しばらくすれば大丈夫だろうと高を括っていました。

 家に帰り、経口飲料を飲み、部屋を冷やし、アイスノンを頭に1日寝る羽目になりました。そして、その後、一週間は何となく不調が続き、畑へは行くことが出来ませんでした。

私のパターン

 家で瞑想をしていると、この時のことが心に浮かんできました。
 あの時の身体に感じた暑さ、汗の滴る感覚とともに「絶対に終わりまでしないと…。」と考えていたこと、そしてその時の感情は…? 
 感情は感じることが出来ませんでした。感じていたかもしれませんが、意識することも許されず、ひたすらその時の自分の思い、考えに引っ張られていました。

 ああ、私のパターンです。良いとか悪いとかではなく、また、それはそれで私の人生を形作ってきてくれた大切な一つのパターンです。けれどもこのパターンを無意識に繰り返してしまう私がいました。

 何かやらないといけないと思ったことがあれば、感情や、身体感覚のメッセージに気づいていても思考にひっぱられて限界を超えてしまう…。そして、無理をする…。
 そして行き詰まり、他の対処法を見つけたくてマインドフルネス瞑想を始めました。

 マインドフルネス瞑想は、呼吸をしながら、思い・考え、感情と身体感覚という3つのレンズでその瞬間の自分自身を観察し、より良い選択をしていく練習をします。同時に呼吸をしながら、自分自身のその時の限界も探索し、決して限界は超えません。


 まず、自分で意識していない自動操縦状態になっているパターンに気づくこと、そして、それが自分にとって自分自身の限界を超えて、自分の心身の健康を損ねるものであれば、3つのレンズを用いて観察し、一瞬でもストップし、スペースを作り、新たな方法を選択していくことが大切です。

 そして、自分の今までのパターンにとらわれ過ぎないこと、時には手放すこと(letting go)も新たな選択の第一歩かもしれません。

 酷暑の中、マインドフルネスという広い空間に自分自身を置いて観察していると見えてきた今日この頃です。自分のパターンにまず気づくこと、そして3つのレンズを意識して、自分を大切にすること=セルフケアです。

 言うか安く行うは難し、まだまだ私にはプラクティス(実践)が必要ですね…。
 

 

 

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