Bob Stahlさんのリトリート#2

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季節の移ろいと残っているもの

 私は、ボブさんのリトリートへの参加は4回目になります。参加のたびに新しい発見と自分の中のマインドフルネスへの理解の進度が深まるのを感じています。

 桜の花の移ろいゆく様子や、新緑が風に輝く一瞬や、固い岩場に咲くスミレ、頬を撫でる気持ちよい風、足の裏の土を踏む感覚、ひやりとする夜の空気や星々から、夏の強い日差し、汗をかく身体、道具箱のふたに隠れる虫たち(もう今は悲鳴をあげなくなりました(笑))と季節も移ろっていきます。

 その一瞬、一瞬が、自分を含めた様々な命の連続と相互関係の中にあることを感じることが多くなりました。

ボブさんの言葉

 リトリートの中では、自分のリトリートの中で生じている状態や疑問を話し合ったり、ボブさんに尋ねる機会があります。瞑想に関する具体的な質問や、プラクティスの困難さについて尋ねます。

 自分自身の一見ネガティブな面に出会い、戸惑う人も多くいます。
 私もその一人です。

 そんな質問が多く出てくるのが、「慈悲の瞑想」をした後です。

 出来れば、誰でも自分のネガティブな側面は、誰も認めたくないし、無視したいし、無いものとしておきたいと思います。

 でも、この自分の中のネガティブな側面に対する態度は、人に例えると、まるで虐待です。

 ほとんどの人は、「それも自分なのだから認める、観察してみる」とは、分かっているけれども、感情的に大きく揺らぐので、困難さを感じています。

 ボブさんは、やさしく「自分との和解が一番難しいよ。これは、人生をかけてプラクティスしていくもの、自分を信頼することを育んでいってください。
 自分は、自分のストーリー以上のものです。Keep practicing.  自分のネガティブな部分に優しさをもって、そこに苦痛があることを認めて、進めてみてください。」と参加者に呼びかけます。

「やさしさ」しか残らない

 Bobさんは、毎年、リトリートの中で、ご自分が出会い、極限的な苦難を経て、生まれ変わった人の例を話されます。

 その人たちは、苦しみのさなかに、その存在をそのまま丸ごと認めてくれた人たちによって、自らの存在を根底から立て直していきます。
 昨年のスジャータと出会ったブッダ、瞑想を勧めてくれたソーシャルワーカーに出会ったベトナム戦争によるトラウマに苦しんでいた元兵士の話などです。

 そして彼らは、まさに「死と再生」を遂げます。

 慈悲の瞑想の最初に、まず自分自身がまず、無条件にあたたかく受け入れてもらった経験や暖かさに包まれた経験を思い出します。思い出せない時は、ペットの暖かさや、やさしい太陽の光に包まれている感覚を思い出します。

 私は…?と思い出してみると、
 3歳の時、母親が病気で入院し、祖母宅に預けられていた時に、まだ独身のおば(当時、20歳くらい)が、夜泣きをしている私を抱っこして布団で一緒に背中をトントンとしてくれた時の暖かさと安心感、9歳の時、母が妹の出産でいない時に、訪ねてきてくれた祖母が一緒に寝てくれた時、そして、自分の子育ての時になかなか泣き止まない子どもがやっと寝た時に助けに来てくれていた母が私と子どもの背を優しくなでてくれた時の暖かさ、その時々の祖母、母、おばの匂いまで同じだったのを思い出しました。

 祖母も母もすでに亡くなりました。
 もちろん叱られたことや葛藤もたくさんありますが、私が、孤独で、不安で、寄る辺ない気持ちの時に、やさしく暖かく包んでくれたこと、今は、感謝とともにそれしか思い出しません。

 リトリートの最後の日、Bobさんが、何度も繰り返した言葉、「やさしさしか残らない。」は、象徴的な言葉でした。

 生きている間は、ある意味、人は、常に何かと戦っています。

 けれども、もし私が、この地球で最後を迎える時には?と想像してみました。

 最後に思い出すとこと、それは「やさしさ」=「自分を丸ごと受け入れてくれた存在」と「感謝の心」しか残らないだろう、と感じました。

 Bobさんは、このリトリートの後、台湾、ニュージーランド、中国へのリトリートの旅に出るとのことでした。なんとタフなことでしょう!

 多くの参加者さんたちが、Bobさんによって繋がり、励まされ、勇気づけられ、そして様々な気づきを得ていくことでしょう。

 Bobさん、そしてこのリトリートを支えてくださったすべての方々に深謝いたします。
 そして、Bobさんにまた来年もリトリートで会えますように…。

 来年は、5月にオンラインでBobさんのリトリートが開かれる予定だそうです。
 もし良ければ、みなさんもご参加されませんか?

 近づいてきたら、お知らせしますね!

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