アミシ・ジャー博士の“Attention, Mind wandering and Stress”

目次

最初のマインドフルネス瞑想

 最初のマインドフルネスの静坐瞑想は、まず自分のアンカーを探索し、選択します。

 アンカーになる場所は、多くの人の場合「呼吸」と言われています。まずは、呼吸を最も生き生きと感じる所(鼻のあたり、胸、お腹など)を探索していきます。

 しかし、アンカーとして「呼吸」が、様々な理由で適さない人もおられますし、代替のアンカーをいくつか探索しておいたた方が、その日の自分の心身の調子にも合わせやすいかもしれません。

 そして、「注意・集中瞑想」という練習をします。

 最初は、ファシリテーターの行うガイドを聞きながら、自分の「注意」をある対象に向ける練習から始めます。

 この「注意を向ける」プラクティスそのこと自体と、「注意がそれたらまたそれに気づき、やさしく、自分をジャッジ(良いとか、悪いとか等)することなく、注意をその対象に戻す」練習そのものが、実は、集中力を高めるだけでなく、私たちの様々能力を開発する可能性が指摘されています。

 この一見、とてもシンプルな練習、確かに根気や忍耐は必要ですが、このマインドフルネス瞑想の「注意・集中瞑想」練習がいったいなぜ、私たちの人生の質を上げて、幸せの種を花開かせるとになるのでしょうか?

「注意力」=集中力だけではない

 先日のFEIの会(MBSR終了後、講師の取得を目指している人、またはMBSR講師の学習・実践会)で、今月ピックアップされたのは、アミシ・ジャー博士の、“Attention, Mind wandering and Stress”でした。

 アミシ・ジャー博士は、「注意」の神経科学のスペシャリストです。マインドフルネス瞑想に関する科学的アプローチが注目され始めた最も初期に、正確な手続きと学術的な知見に基づいた研究を行いました。

 同時に、その頃、ご自分自身も研究者、大学教員、子育てなどの強いストレスが重なった時期に、歯ぎしりで歯の感覚がなくなったり、子どもの表情や、言っていることが分からなくなったりしたそうです。

 彼女は、自分の高ストレス状態に対しての対処法を、リチャードディビッドソン博士に質問すると、答えは一言「瞑想」。
 それがきっかけで彼女は、自分の実践と研究に進んでいったとのことです。

 なんか、アミン・ジャー博士の状況はあまりに人間的で、私と重なるところもあり、そして、劇的で、運命的すぎて、私は嬉しくなってしまいました。

 その後、外側の状況は同じでも、注意の置き方が変わることで、「今ここにいる」感覚が回復し、家族の話を聴ける、その表情に気づける、仕事にも“今ここにいる感覚”が戻ってきたそうです。

「注意力」この不思議なるもの


 マインドフルネス瞑想の中で、”注意を向ける、注意がそれたら何度でもそれに気づき、ジャッジすることなくやさしく戻す”ことの、シンプルなくりかえし練習は、ある意味、単に機械的な、無機質の練習のように感じていました。

 けれども、この練習は、私たちの意思決定、感情調整、共感・思いやり、今この瞬間にいる力、計画的行動まで支える脳の「基盤的な機能」を作ることであり、

 また、同時に「注意力」は、私たちの脳を「目の前の課題への集中」に限定することなく、自分の経験を受け止め、他者に配慮する力まで含む広い機能を開発、改善することができるとは、私にとって新たな驚きでした。

 神経科学、脳科学、など様々な分野の科学が、「マインドフルネス」、「瞑想」等、古来から人間が幸せになるために伝承してきた智慧を誰にでもわかりやすい形で、同時に再現性をもって解明してくれることは、今を生きる私たちにとってなんて楽しく、光栄なことだろうと感じました。

 あまりにも単純だと思わず、もし良かったらあなたもマインドフルネス瞑想を試してみませんか?

あわせて読みたい
お知らせ 4月から始めるマインドフルネス体験会 【4月から、マインドフルネスで心と身体を整える】  1月から始まった「マインドフルネス無料体験会」が皆様の嬉しいお声もあり、体験会として4月から継続開催すること...

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次